肩こり腰痛膝の痛みに対するお灸のコツ
水曜日の勉強会、今回のテーマは
肩こりや腰痛、膝の痛み、坐骨神経痛
などにお灸の施術を行う場合、さらに施術効果をあげるやり方でした。
お灸の温熱刺激は、皮膚表面に施術するにも関わらず、身体の深い部分にも「ズーン」と響くように伝わるため、多くの症状を緩和することが出来ます。
例を挙げると
肩こり、腰痛、坐骨神経痛、膝の痛み、足首の痛み、五十肩(四十肩)、便秘、下痢、背中の痛み、股関節の痛み、首の寝違え、足の冷え、足のむくみ、生理痛、更年期障害の緩和、手首の痛み、肘の痛み、胃腸の調子を整える、風邪の初期症状、風邪の予防
などなど、いろいろな症状に対処することが出来ます。
中でも特に
「関節の痛みにはお灸は欠かせない」
とも言えるほど効果が上がりやすいです。
私が、当院の施術でお灸を多用するようになったのも、漢方療院での2年間で、これらの症状が楽になっていくところを目の当たりにしたからです。
とかく今の時代は、お灸が敬遠されがちで、マイナーな存在になってしまっているのは残念なことです。
今回の勉強会は、そんなお灸にスポットを当てるお題となりました。
コツはお灸の熱さを感じたら痛い方に動かすこと
お灸をすると、「チクッ」とした熱さを感じます。
この時に、痛みが出る方向に動かすと、より効果が上がりやすくなります。
例えば、膝を曲げると痛む場合、最初は膝を伸ばしておきます。
お灸に火を付けて、「チクッ」とした熱さを感じたら、痛みの出る手前あたりまで膝を曲げるのです。
これを院長は「運動灸」とおっしゃっています。
今回の勉強会では、私たち鍼灸院で比較的多い
「肩こり」「腰痛」「膝の痛み」
にスポットを当てて、実習しました。
肩こりの運動灸
まずはもっとも肩こりの硬さがある部位を探ります。
ポイントを見つけたらお灸します。
患者さんには、熱さを感じたら合図をしていただくようにお願いしておきます。
合図があったら、首と肩を伸ばすように誘導します。
これを3~5回程度繰り返します。
腰痛の運動灸
まずは、腰痛の原因となっている場所を探ります。
必ずしももっとも痛むところが原因の場所とは限りません。
場所が決まったらお灸をします。
この場合は、前屈をすると痛むと仮定しています。
ですので、熱さを感じたら前かがみになっていただくようお願いしておきます。
膝の痛みに対する運動灸
膝のもっとも痛む箇所を探り、お灸をします。
この場合、膝を曲げると痛むと仮定しています。
ですので、熱さを感じたら膝を曲げていただくように誘導します。
痛みが強い時は、無理なく曲げられるところまでとします。
膝の裏側が痛むときの運動灸
膝は、前側だけでなく、裏側が痛む方もいらっしゃいます。
その場合は、うつぶせになっていただき、ポイントを探し、お灸をします。
このケースでは、膝を伸ばすと痛むと仮定しています。
ですので、膝を曲げた状態でお灸をして、熱さを感じたら伸ばす方向に誘導します。
以上のように、お灸は関節の症状を始めとしたいろいろな症状に対応できます。
温鍼灸院では、このようなお灸の施術に加えて
全身のバランスを取る鍼や整体施術
も組み合わせて施術を行っています。
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